謹慎

二月二十二日(水)
余の固く物忌すべき衰日なれば終日身を慎む。早朝起床し坐禅読経の後沐浴潔斎して出社。感冒を患ひたるにより止めし大船駅までの歩行を再開す。本日は音曲も停止(ちやうじ)としたれば尺八も吹かず、聞かず。一切の快楽(けらく)を廃し、己が愚かさと傲慢さに満ちた言動に因り悲嘆憤激落胆迷惑等を与へし方々の宥恕を冀ひ、又其の方々の壮健無病息災慶福安穏を祈る已。南無八幡大菩薩、南無大師遍照金剛、願はくば不肖の身の祈りを聞き届けられんことを、伏して祈念し奉る。