雑誌

八月二日(木)晴
会社の帰りに雑誌を買つた。久しぶりの事である。週刊ダイヤモンドといふ雑誌で、東京の私鉄の躍進についての特集であることをネツトで知り讀んでみたくなつたのである。今後私鉄の地下鉄への乗入れや私鉄間、或はJRとの相互乗入れがさらに多くなるとの事で、鉄道少年だつた頃との様変はりの状況を確かめてをきたいといふ気持ちがあつた。いや、抑々昔であれば鉄道フアンしか興味を持たないやうな、使はれる電車の種類や編成、或いはゲージの違ひといつた事柄も一般の雑誌によく掲載されるやうになつた事の方が大きな変化と言ふべきかも知れない。××系といつた電車の種別を表す用語が一般化したのはいつ頃からの事なのだらうか。近代日本の産業史や技術史、都市問題等と密接に結び付く鉄道は、近代史の視点からも興味深い点が少なくないが、鉄道といふものに対する愛好や一般人の興味の度合ひといつたものも史的な研究の対象になれば、それなりに面白いのではないだらうか。