東京を歩く

二月十九日(木)晴
午後半休して都内に出る。赤坂一ツ木通りで所用の筈が何と木曜休業であつた。時間が余つたのと暖かいので恵比寿まで歩くことにした。東京放送局の横手を乃木坂方面に少し歩き、南に坂を下つた後また氷川神社へと坂を上る。氷川神社に参拝してからやや下つて亜米利加大使館職員住宅の横を通つて六本木通りへと上り、そのまま六本木交差点へと上り坂が續く。交差点を渡つて芋洗坂を下り、今度はテレビ朝日横のけやき坂を登りきり、尾根道を広尾方面に歩く。一瞬すぐ近くの元麻布にある拙家菩提寺に寄らうかとも思つたが疲れたので止め、有栖川公園の中を降りて広尾橋交差点の手前で喫茶休息。それから天現寺橋から明治通り右に曲り、広尾病院の先を左折して渋谷川を越えた後恵比寿方面に上つて行く。家内と待合せのクリニツクは一度行つた事はあるが逆から向かつてゐるので當てずつぽうである。さうしたらガーデンプレイスの横に出てしまつたので、山手線方向に一度下り、それから驛東口交差点へと再び上り始めた處でクリニツクへ行く道だと分かつたので其の儘クリニツクに入ると暫くして家内も到着。家内の検査結果を聞いた後近くで食事をして歸途に就く。よく歩いて流石に草臥れる。とは言へ台地を浸食して出來上つた東京らしい坂の多い地形を樂しむ事が出來たやうに思ふ。