淫夢

十月七日(金)晴
元の職場の某夫人とわたしの家の広い和室で布団にくるまってぴったりと抱き合っている。身体の凹凸が合うのか文字通りの密接である。わたしは誰かに見られるのを恐れ、布団のフードのようなものを彼女の頭に被せてから徐ろに挿入する。最初彼女はほんの少し抵抗するが、すぐに身を任せる。そうこうするうちに夜が明けてしまう。やがて娘が帰って来て、畳の上に正座して冷ややかな目でこちらを見ている。これは大変な事になったと思っていると、今度は彼女の旦那がやって来て、怒りを含んだ寂しそうな顔でわたしを見る。結局、竹槍で決闘することになる。どこからかもう一人間男が現れて三つ巴の闘いになるのだが、難なくわたしが勝利を収め、三人の中でわたしが一番高いランクとなることが決まる。わたしは思いがけぬ人生の転変に戸惑うばかりであった。