梅開花

一月三十日(月)晴
春が来たような暖かさである。しかも花粉はまだ飛んでいない。本当の春よりよほど幸せな天候である。昼休みに散歩に出た。実は先日体重が増えていることに気づき、スクランブル発動中なのである。昨日は久しぶりにジムに行ったし、食事も白米から玄米に変え、最近職場が個室になってからついついつまんでいたチョコレートなどの菓子も廃することにした。そして何としても一日8,000歩は歩こうと思っている。京急蒲田駅周辺を高架になってから初めて歩いた。30年近く前にMと飲み歩いていた頃の面影は失われ、どこにでもありそうな、整備されてはいるが、面白みのない駅前に成り果てていた。それから呑川沿いに歩くと日当たりのいいところに紅梅がもう八分ほど咲いていて驚いた。良い香りが漂い、少しだけ幸せな気分になったが、その分昔のことをあれこれ思い出すと、流れてしまった時間の大きさに愕然とする。この辺りを舞台に、毎日がただただ楽しかったあの頃。当時もっと真面目に働いていたら違う今になっていたであろうか。とは言え、すべては自分の選択の結果であり、自業自得である。時間は残酷だが、その間に起こったことに不平不満がある訳ではない。まあ、仕方がないか、いい天気だし、と思えるような天気であった。