君たち女の子

七月七日(金)晴
私の今の職場はやや広い会議室のような部屋の一角に仕切られた「半」個室である。半の意味は、天井までパーティションはあるものの、上部が一部明かり取りのように空いているところがあり、ガラスが嵌められているわけではないので音が筒抜けになるからである。普段はあまり使われることもなく静かなのだが、他の会議室が埋まっている時など会議やセミナーに使われると声が結構通ってそれなりにうるさい。とは言え、仕事で使っている分には文句は言えない。問題は昼休みである。入社二・三年の女性たちが昼食を取りに買った弁当を持って集まって来る。女子たちだからよく喋る。騒がしいが、それだけならまだ我慢が出来る。ガールズトークに興味はないし、話し声も案外低くてそれほど大きくないので無視出来るからだ。それが、そこに男性が一人でも入ると様相が一変する。女子たちの声が高くなり、かつ声も大きくなり、笑い声が多くなる。そうなると気になって落ち着いていられなくなり、止む無く自室を出るハメになるのである。男のくせに外に食べにも行かず、チマチマと弁当を買いやがってと思うと憎さ百倍である。しかもその男が関西弁で、私の嫌いな声質なのである。私は若い男の喋る関西弁がことの他嫌いのようである。君たち男の子は、目障りだから視界から消えてくれ。