観戦記

八月十一日(金)陰時々雨
終日高校野球観戦。此れ程面白いカードが続く日はそうそうはない。春夏連覇を遂げた学校が四校も出ている他古豪や新鋭強豪校揃いで、颱風で一日ずれて今日になったが、最初の予定では10日だったので、会社を休もうと思っていたくらいである。何と言っても、今日の四試合8チームの夏の大会出場回数は合計すると115回になり、そのうち五校は夏の優勝経験があり、その回数は合計すると16回に上る。お盆休みだったこともあり、多くの人が朝から晩までテレビを観ていたのではないかと思う。
第一試合広陵10―6中京大中京 両校で春夏合わせて103回の甲子園出場を誇る古豪同士の一戦は、順調に抑えていた中京の先発ピッチャーを変えてから一気に試合が暗転、逆点の後も広陵の打撃陣が畳み掛けて大量得点。二点しかリードがないのに、状況判断というよりいつも通りのゲームプランを優先させた中京の監督の判断が敗因。
第二試合秀岳館6―4横浜 横浜は7回のスリーランはあったものの、打ち崩せず点差以上の完敗。初回にあれよあれよという間に3点取られたのは痛く、これも投手起用に敗因ありか。横浜には凡ミスも目立った。
第三試合興南6―9智辯和歌山 3回裏に興南が6点取ったところで昼寝してしまった。起きて来たらすでに智辯が逆転していた。しかも8回9回に追加点。興南は3回途中から登板した智辯の平田君に抑え込まれ、6点差をひっくり返された悔しい逆点負け。
第四試合大阪桐蔭8―1米子松陰 これはもう大阪桐蔭横綱相撲。森友哉を彷彿とさせるキャッチャー福井君の活躍や、山本や根尾のさすがの働きもあって楽勝。でも米子松陰のナインも爽やかで見ていて清々しかった。特に二番手ピッチャーの高木君は男前であった。