その間(続)

四月十一日(水)陰後晴、風強し
浅草伝法院の庭と大絵馬寺宝展を観た。柴田是眞もあり、大絵馬は迫力もあって中々面白く、庭園も思いのほか良かった。駿府城に行った。紅葉山庭園や巽櫓はじめみどころが多く、再建された櫓や門も立派で、コンクリート製の再現天守閣建設の愚を犯していないだけでも評価できる。南伊豆にある東大の樹芸研究所の演習林を見学した。樟の森は見事であった。牛込の宗参寺に行き、山鹿素行と山高信離の墓を掃苔。山高は幕臣から明治になって博物館行政に関わり、国立博物館長にもなった人。その山高が関わったウィーン万博に出展した国宝級の美術品を載せたフランス船ニール号の沈没した海域に近い、南伊豆の妻良村と入間村を訪ねた。入間の海蔵寺にある、ニール号遭難者十字架塔(慰霊塔)を訪ねた。西伊豆堂ヶ島の洞窟めぐりの船に乗った。家のダイニングテーブルと椅子を替えた。フランス映画『ハッピーエンド』を劇場で観た。表装と額装をひとつずつ依頼した。草履の踵を修理した。松崎に泊まり、友人と飲み、昭和レトロなスナックに行った。早稲田の演劇博物館に行った。京マチ子記念室では、この前フィルムセンターで観て来た小津の「浮草」を上映していて、結局観てしまった。若松町から南山伏町を経由して若宮町まで歩いてみた。仕事の方は、さすがに忙しくなって来た。