秘密の花園

四月二十一日(土)晴
三菱一号館美術館にて「ルドン−秘密の花園」展を観る。黒の時代の木炭画やエッチング、それからドムシー家の装飾は2011年パリのグランパレでのルドン展で観ているので久しぶりの再会ということになる。初期の画集に収められたエッチングの展示はパリの方が圧倒的に豊富であったが、その時観ていない作品も今回いくつかあったのは幸いだった。前にこの美術館がルドンのグランブーケを購入した時に開いた展覧会はルドンの作品は少なく、同時代の他の画家の作品でごまかされたような印象があったが、今回はそれなりに展示品も多く、見ごたえがあった。特に岐阜県美が持っているいくつかの作品は初めて観たものもあり、なかなか良いものがあったように思う。パリの時の50ユーロもした立派な図録を買っていたので、今回のは買うまでもないと思っていたが、家に戻って図録を開いてみると載っていない作品も結構あったことに気づき、三菱の方の図録も買っておけば良かったと思った。2300円と手ごろな値段であったし。今自分も図録作りに携わっていることもあり、印刷会社やデザイン会社が気になりついつい奥付を見る。大日本であった。