崎陽軒の中華

十一月二十二日(火)陰
定時に退社し横浜に向かふ。少し早く着いたので地下街の本屋に寄り、久しぶりに小説を読む気になつてバルガス=リヨサの『密林の語り部』を購ふ。七時前H先生と落ち合ひ、崎陽軒のビル二階にある中国料理店嘉宮に往く。先生が十二月十一日の研究会の座長をされる関係で事前の打合せとしてお会ひしたのだが、久しぶりの再会なれば話も弾み、また料理・酒も旨くあつといふ間に時間が経つ。ご専門は神経精神薬理学なるも興味の範囲は広く、また香りや嗅覚、五感にも関心が高く、話題は尽きず。話の合ふ方と久しぶりに語り合ふ喜びを感ず。十時半に帰宅し、酔つたまま筆を執つて書をものすこと小一時間。後就寝。