法事と茶事

十二月四日(日)晴
九時に車にて家を出で、三鷹の実家に寄り両親を乗せ赤坂の寺に行く。伯母の三回忌也。N子を父方の従兄弟らに紹介する機会にもなればN子も同伴。十一時より法要、墓参の後庫裏の二階にて斎。余は運転なれば飲酒せず。一時過ぎ辞して再び両親を乗せて三鷹まで送り、小憩の後東久留米の学園町にあるN子の知人宅に行く。古民家を改築して住居兼ギヤラリーとしたものにて、庭の紅葉を楽しむ茶会を催したれば呼ばれて行くもの也。銀杏と楓の紅葉正に見頃の好日にて、庭の景色を望む古民家の二階の茶室にて薄茶を喫す。書家の書が各所に置かれ、炉縁から茶碗、棗、茶杓、蓋置に至るまで亭主の趣味を映した逸品を楽しむ。階下にて茶会に参じた後酒肴を楽しむ客とも同席して暫し歓談の後辞して帰宅す。