下らない話

十二月十四日(水)雨後陰
シヤンパーニユを飲むときは細かい気泡が出来るシヤンパングラスで飲みたいものである。このこだはりを称して「裏シヤン家」。表千家に対し裏千家の茶は細かい泡を立てるのを特徴とするため、かう言つてみた。
ベルト式コンベアーといふものがある。わたしの場合食べるとすぐ便通があるので「食べると出る式コンベアー」。
「尻富士」これは説明が難しいのだが、洋式便器に腰かけて前屈みになつて両脚の間から便器に張つた水面を眺めると尻の形が富士山のやうに影となつて映つてゐるのが見える。山中湖の逆さ富士のやうでもあり、これを尻富士と称して賞翫する訳である。
部下の提案に何でも無理といふ上司にあるのは「ムリーダーシツプ」。
打撃センス抜群で実績があるのにチヤンスで打てないアレツクス・ロドリゲスに肖(あやか)つて、チヤンスで凡打することを「ゲスる」。A−ロッドと呼べば格好いいが、末尾を取るとかうなつてしまふ。ここでゲスるのかよ、のやうに使ふ。反対が「プホる」、もちろんアルバート・プホルスに因む。わたしが現在のMLBで最も偉大な選手だと思ふ人である。

定時退社、帰宅後尺八練習。妻の手料理にてひれ酒を飲み食事の後書道。入浴して妻に足裏マッサージをしてもらひ就寝。言ふことなし。