私信の日

十二月十五日(木)晴
家に戻りメール四通打つ。編集者に掲載誌の件でひとつ、講演を頼まれてゐる先生に日程調整のメール、東京大学の先生に先日来庵の際に撮つた写真を送つて貰つたお礼、さらに著書を送つて貰つたH先生にもお礼のメール。其の後嶺庵に入つて、名古屋の竹田先生に先生作の着物を着たN子と余の写つた写真や茶道具香道具の写真を送るために毛筆で書簡を認む。また、先日訪ねた山形の得意先の社長から今日届いたラ・フランスのお礼状をついでなので毛筆で書く。この先もお付き合ひをしてゆきたい大事な方たちばかりなので、時間はかかるがかういふやりとりは楽しい。五十のオヤジが言ふのも何だが、オトナになつた気分である。便利なものだけが素晴らしい訳ではないのである。