DL嫌ひ

余はデイズニーランドが嫌ひである。所謂デイズニー的なるものに虫唾が走る。幼稚園児ならともかく、いい大人がミツキーだのドナルドなどに群がることに嫌悪感しか覚えない。そもそも、あそこには偽物しかない。贋の城に作りものの動物、木や草や石も人造品で、スタツフの人間も贋物ではないかと思へてくる。今京浜東北線の車内モニターでは或る女性の一生の中でのDLとの思ひ出を一瞬の間に駆け巡るCMが流されてゐるが、あれにもとても嫌な感じがする。特に少女マンガやアニメ特有の、老婆を描くわざとらしい描線や皺が鼻につくし、可愛らしい少女があつといふ間に年老ひてしまふ姿は残酷以外の何ものでもない。あれを見て余のDLに対する感情は「嫌ひ」から「憎しみ」に変つたやうに思ふ。アメリカ合衆国に対する感情と同じになつた訳である。あの国で唯一良いと思へるのはメジヤーリーグ・ベースボールだけである。