熱闘 

七月二十九日(日)晴
前岳母の社中にて茶の湯稽古。午後岳父と高校野球神奈川大会決勝をテレビにて観戦す。昨日セーフテイバントを三塁線に転がし三連続のバントヒツトを決め満塁とした挙句に満塁本塁打を放つて準決勝でコールド勝ちを収め余を驚かせた桐蔭が、投手継投のまづさもあつて大敗を喫す。同じ「桐」を校名に戴く光と陰の戦ひは、夏の炎天に相応しく桐「光」の勝利に終はつた訳である。父の母校日大三高は昨日奇蹟的な逆転にて優勝し、義弟が嘗て優勝投手となりし天理も甲子園出場に決す。此の夏の熱闘が樂しみである。ちなみに余の母校は西東京大会一回戦敗退であつた。
其の後家電量販店に往きエアコンを購ふ。酷暑に備へ嶺庵に冷房を入れんが為である。今の住居に移つて五度目の夏だが、今までよく我慢したとも言へる。これでリビングと嶺庵は冷房化されたが、寝室と書斎飄眇亭は依然外からの風が頼りである。尤も夜寝るだけの寝室は今のところ夜は涼しく寝苦しいといふこともない。