古本新本

八月十六日(木)晴
帰途藤沢で降り有隣堂の催事場にて今日より始まる古書フエアを覗くも得るものなし。五階の常設古書コーナーに行くも同様。止む無く有隣堂の新本の売り場に行くが、文庫すらまともな品揃へなし。これなら北口のジユンク堂の方が遥かに良い。都市型書店の質の低下は目を覆ふべき惨状なるか。だからこそ松丸本舗の閉店は本当に惜しまれる。書店の劣化と読書人の減少・低俗化を止める術はないのであらうか。下記二冊を購ふ。新本でも買ふつもりで探してゐた他の三冊は見つからず。結局ネツトで買ふことになるから、ますます書店に立ち寄る頻度が減るといふ悪循環である。
井上寿一著『戦前昭和の社会』講談社現代新書
内田樹著『昭和のエートス』文春文庫