天晴

九月十七日(火)快晴
台風一過、雲ひとつなく、見事な晴空であった。空気は澄んでしかも湿気も飛ばされたのか、日差しは強いがすがすがしい朝である。いきなり人身事故によって駅で足止めを喰らうというアクシデントはあったが、それでも機嫌が悪くならないのも天気の良いせいだろう。夏の間ほとんど姿を見ることのなかった富士山が会社の窓からはっきりと見えた。雪のない富士山は久しぶりの気がする。
家に戻ると服部之総全集第九巻が届いていた。『初代長瀬富郎伝』所収の巻である。これで先日買った『花王石鹸五十年史』とともに、石鹸史の基礎文献がだいぶ揃ってきたことになる。今はとにかく明治期の化学工業史、産業史が面白くてならないのである。