月見

九月十九日(木)晴
歸宅後浴衣に着替へ仲秋の満月なれば屋上に出で月を愛でながら此の秋初めての熱燗を呑む。冷えた夜空に月高く酒は旨し。丁度八時過ぎの全き望月を見つつ、此処數年の境遇の変轉に思ひを馳す。