栖鳳と巴水

九月二十一日(土)晴
十一時より一如庵にて尺八稽古。大和樂、布袋軒三谷、布袋軒鈴慕、越後三谷、松巌軒鈴慕を吹く。辞して竹橋に至り、家人と待ち合せて昼食の後近代美術館で竹内栖鳳展を観る。時期ごとに変化と発展を跡づける展示にて見応えあり。知っているつもりだった作風とは随分と異なるものもあり、面白く見た。動物、特に鳥がうまいのと水墨画に見るべきものが多かった。雀を描かせたら日本一ではないか。常設展も観るが館内が改装された後余の好きな展示が減り少々残念。もはや西洋画を見ても何の感興も起こらない。
近代美術館を後にし地下鉄を乗り継ぎ銀座に出て、徒歩並木通りの渡邊木版美術画舗に到り川瀬巴水木版画「吾妻峡」を購う。これからの季節に相応しい絵柄にて火曜に届く予定。楽しみなり。新橋まで歩き京浜東北にて帰宅。夕方午睡。夜執筆。