女子嫌ひ

十二月十五日(月)晴
世上「女子會」なることばが流行つてゐる。余は此れを「をなごかい」と讀んで甚だ嫌つてゐる。をなごはあなごの親戚であらう。昔から余は群れる女を嫌ふ。だから、おにやんこもモー娘もAKBも皆好きではない、と言ふか興味を持つた事がない。女が集まつて碌な事があつた例はないのである。をなごは一本釣りに限る。澤山居て良いことは何もない。とは言へ、職場に居る若い女の子達は群れる事もなく各々個性も異なり好ましい事此の上ない。明るく樂しいKちやんは春の如く同級生の乘りであり、夏は娘の如きAちやん、秋は愛人Tちやん、冬は憧れの先輩Yさんと、余は光源氏の如き四季のをなごと脳内で倶に暮してゐる訳である。今日會社で飲み會があつて仏蘭西人に「すけべ」の意味を問はれて、an homme qui aime les femmes erotiquement et esthetiquement と答へてをいた。をなごに求めるものは是に尽きやう。