九月二日(水)晴

朝七時起床。思いの外よく眠れた。シャワーを浴び着替えてからホテルを出てブッチの近くのカフェで朝食。タルティーヌとクロワッサン、カフェオレの普通の食事だが、タルティーヌを食べた事のない家人は美味しいと言って満足そうである。それからサンミシェルまで歩きセーヌを眺め、ノートルダム寺院の薔薇窓をざっと見てからサンルイ島方面に出てからオテル・ド・ヴィルまで歩く。リボリ通りのショッピングセンターのようなところに家人が寄りたいというので入る。雑貨など面白いものが多く、すでに家人はご満悦の様子である。それからマレー地区を歩きロジエ通りにあるファラフェルの店ラス・デュ・ファラフェルに入る。イスラエル料理でひよこ豆をすりつぶして揚げたコロッケと野菜をピタパンに挟んだサンドイッチである。もちろん家人のリクエストで私は初めて食べるが、わりとおいしかった。それからピカソ美術館に行く。私は二度目であるが家人は初めてなので大喜びである。前回と一部作品も替わっていたようで、私も十分に楽しめた。特に山羊の彫刻は、これ以上完璧な山羊はこの世にないのではないかと思わせる傑作である。それからボーヴール周辺を歩いて家人の好きなオーガニック食品やコスメの店などに入る。たまたまその名もNOSEと言うアルチザン系の香水を集めたショップを見つけて入る。カフェで一休みした後グランブールバールまで歩き、パッサージュを散策する。それから地下鉄でオデオンに戻り一度ホテルに荷物を置き軽装になって近くのガレット屋Little Breithという店でソバのガレットの夕食。パリは物価が驚くほど高い中、リーゾナブルな値段であった。この店も家人のチョイスである。この日も十一時前に就寝。この日買ったメトロの切符カルネをなくすというトラブル発生。今までなら考えられない失態である。お金ももったいないが、それ以上に歳のせいで不注意になったことにショックを受けた。