熱い視線

一月十九日(火)晴
寒い朝が續いてゐる。其れでも女子高校生は生足である。通勤の途上驛迄の間や驛や電車の中でも澤山見掛ける。若さと健気さに驚嘆と感謝の思ひを禁じ得ない。余は祈りを込めて其の白い太腿や膝裏に視線を送る。冷たい視線ではなく、ホツトな視線によつて少しでも暖かみを感じはしないかとの願ひである。此の冬は不作ですらつとした姿形と白く柔らかな肌質を併せ持つ、胸の鼓動の高まるやうな娘を見掛けることは殆ど無いのだが、其れでもまあ、若さ故の透明感のある、反射率の高い白い生足を目にする度、若い娘たちの生命の息吹きを感じ取るやうな氣がして朝の愉しみのひとつではあるのである。