大相撲十六日目

一月二十一日(木)晴
テレビをつけたら相撲中繼をやつてゐる。月曜なのに妙だなと思つてゐると、今場所だけ特別に十六日目があると言ふ。それから式典が始まつて余も出ることになり、並んで立つてゐると式辞を述べる筈の元サツカー選手が名前を間違へられたり順番を飛ばされたりして、サツカーボールを蹴り込まれ皆が笑ふ。其れから席に着くことになるが會社の連中がゐる中自分の椅子がない。隅にひとつ餘つてゐたので取らうとすると総務の小母さんがダメだと言ふので、すべてが面倒になり校舎を出てすぐ、其れが母校の中大附属高校であることに気づく。高等部の渡り廊下の下に店があつて今まで落ち着いて見たことがなかつたので覗いてみると靴や装飾品が賣られてゐて、靴は十三万もする。其れから中等部の校舎との間にある中庭に出てみると喫茶店やらレストランなどか並び賑やかである。随分様子が變はつたものだと驚いてゐると、同僚の女性が自轉車で通りかかり、便利になつたと言つて去る。