晴天

二月十日(水)快晴
定時に退社し櫻木町に赴く。七時より昨年入社せし若い娘三人と同僚含め六人で呑む。男性陣は30代、40代、50代の妻帯者で、女の子は22-3歳である。可愛い子たちで樂しく過ごす。最早娘としても若い程の歳の差なり。ほんの少し前の事がこの子らの生まれる前だつたり、幼稚園の頃だつたりして改めて時の流れの速やかなるを知り、轉た帳然たり。娘らの中の一人は余の愛人志願とかで、世辞か冗談にしても惡い氣はせぬもの也。三人とも愛くるしく余のお氣に入りなれば、苗字のイニシアルを取つてMON3(モン・トロワ)と名付け、余はどこぞのアイドルグループ・プロジエクトを擬して其のプロデユーサーとなる。だから彼女らから余へのメールの宛名は「スープロ様」である。
みなとみらい側の平成感溢れる居酒屋を出で、線路の反對側昭和レトロの雰囲氣濃き野毛を平成生まれの若い娘を連れて歩く、これもまた一興也。バー舊薔薇荘に飲み、氣がつけば12時を過ぎ、急ぎ歸途に就く。歸宅1時に近し。若い娘たちはよく笑ひ、余もよく喋つた樂しい一夜であつた。