コリジョンルール

六月十四日(火)晴後陰
広島がコリジョンルールでサヨナラ勝ちを収めた。このプレー自体の判定の是非はここでは問わない。しかし、多くの選手や解説者が言うように、野球の本質を損なう馬鹿げたルールである。今回のプレーにしても、メジャーリーグで採用されているビデオ判定で十分ではないか。微妙な判定に監督がアピールすることでビデオ判定に入り、覆えされればもう一度アピールする権利を持ち続けるという、あのルールである。あれがあって初めて、コリジョンでの妨害行為かどうかの二次的な判断が有効になる訳で、今のはその両者がごっちゃになって、判定が覆ることが多いので釈然としないのである。まずは微妙な判定でのアウト、セーフでのビデオ判定導入による適正運用が先に必要だったのである。順序が逆なのである。ものをよく考えずに世の流れに乗り遅れることだけを怖れる日本人らしい拙速と言ってしまえばそれまでだが、野球の醍醐味を毀損していることだけは確かであろう。