述懐

六月二十九日(水)陰
不幸のどん底にある時優しくなぐさめ励ましてくれた友が、自分がまさに飛躍を遂げ、活躍の場を広げようとする時にもまた喜んだり、励ましてくれるとは限らない。志の高い仕事を成し遂げようと決意し、それに取り掛かろうとした時、足を引っ張り意志を挫こうとするのは、敵ではなく、それまで味方だと思っていた身近な人々であることが多い。気まぐれな小さな悪意と嫉妬で、意気に燃えた者を小馬鹿にし始めるのである。