世界進出

十月二十二日(土)陰
ピコ太郎の勢いが凄い。YouTubeでの再生回数がとんでもないことになっている。PPAPは初めて見た時から大爆笑した。あの言葉の音感だけで笑わせるセンスと馬鹿馬鹿しさ、意外に細かい振り付け、奇抜なファッションとともに只者ではないと思ったものだ。それでYouTubeで調べていくと、ピコ太郎こと古坂大魔王という芸人はキャリアも長く、そして何より芸人の間で面白いと評判なのに長くブレイクしなかった人なのだという。音楽活動もしていてそちらも知る人ぞ知る実力なのだそうだ。YouTubeトークライブの動画を見ても、かなり面白い。一気に大ファンになってしまった。楽屋で芸人たちを笑わすことにかけてはピカ一であるという。面白いのは、このPPAPも実は古いネタで、十数年前に作った当時面白いと言ってくれたのが談志師匠だったらしい。さすがは談志、時代の遥か先を行っていたのである。そう言えば談志の親友毒蝮三太夫も楽屋で落語家たちを笑わせていたそうだが、楽屋とは言え笑いのプロを笑わせるというのは並大抵なことではなかろう。ピコ太郎は一発屋というか、柳原可奈子友近が演じるようなひとつの類型キャラクターとして消費されて終わるのだろうが、古坂大魔王トークやピン芸はこれからも是非見て行きたいものである。