耳を掻いたらものすごく大きな耳垢が取れた。薄いのだが、ちょうど栞のような大きさで、しかも左右シンメトリックな形状をしていて、なかなかきれいである。捨てずに置いておいたら会社の女の子が見つけて、リボンをつけたら栞になりますよ、と言って手に取るので、さすがに耳垢だとは言えずに曖昧に微笑むのみであった。