歓喜

 ついに勝った。ラグビー日本がスコットランドを破ってベスト8進出を決めた。ただ勝っただけでなく、スコットランドの無駄口を黙らせた喜びがある。台風の接近に伴い試合の中止があり得ることが告げられ、その場合引き分けとなって両チームに勝ち点2が与えられることから、それでは予選プール敗退となるスコットランド協会のマーク・ドッドソンCEOが代替試合を求めるか法的措置を取るなどとトチ狂った発言をするものだから、日本人と世界の多くのラグビーファンを敵に回した。台風被害の激しさや、台風の進路予想の正確さを知ってか知らずか、あたかも日本が引き分けにして予選を突破するために試合を中止するかのように思いなしての批難だとすれば、これは日本国民に対する侮辱以外の何ものでもない。試合が中止になって、最後の試合に予選突破の可能性も残していたイタリアが潔く中止の裁定を受け入れたのに対し、頭に血が上ったとしか思えぬその態度は、日本人すべての怒りに値する。そもそも災害等による中止は大会の規定であるし、そのルールに従うことを誓った上での参戦だった筈だ。それにとんだ言いがかりをつけられたのだから、本戦で見事に返り討ちを見せねばならぬという意地が日本チームにはあった。それに見事に応えてくれた日本チームには賞賛の言葉しかない。土曜の夜の台風が一日ずれて今日関東を直撃していたらとても試合など出来るものではないことを、昨日の台風を実体験して、スコットランド人は少しは思い知っただろうか。実際多くの被害をもたらした台風の災害を甘く見ていたとしたら、それこそ天罰が下るべきであろう。風光明媚なスコットランドは行ったことはないが好きな英連邦の一地域ではあったが、これで一気に嫌いになった。もうスコッチも買わない事にしよう、謝罪しろ、と言いそうになったが、それではどこぞの半島人と同じになってしまうので、自重することにしよう。旨いスコッチウイスキーはやっぱり美味しいからね。それにしても、ハラハラドキドキの連続で、最後の5分ほどは疲れ切ったが、挙げた4トライは皆素晴らしいプレーで、大興奮の試合であった。