優勝

十月二十一日(月)晴後陰
此の日樂天がパシフイツク・リーグ優勝を果たす。樂天も三木谷も星野も大嫌ひだが、東北のチームといふこともあり、田中や嶋など好きな選手も居るので喜ばしい事である。それにしても今年のマー君の活躍ぶりは、マンガでも今では流石にかうまで出來すぎの展開は描かないだらうと思はれる程に群を抜くものであつた。負け知らずでリーグ優勝、しかも一位を決めた試合も昨日の優勝を決める試合もそれぞれ最後の打者を打ち取るところなど、四十年前のスポ魂マンガを見てゐるやうな氣分になる。日本シリーズでは善人ヅラしたあのふてぶてしい悪者軍団が相手だから四つ勝てるとは思へないし、優勝して星野が喜ぶ姿を見るのも嫌なのだが、とにかくマー君には頑張つて貰ひたいものである。もしかすると、此処で負けることの方がマー君をさらに成長させることになるのかも知れない。夏の甲子園で早實の斉藤投手に敗れたことで、プロ入りに際し一層の覚悟をもたらしたやうに、メジヤーリーグ入りを前に「やり殘したこと」のある方が、慢心しないかも知れないからである。