怠慢のアウトソーシング

   給与や勤怠関係の業務が外部の業者に委託されてから数ヶ月経つが、これがまったく使えないシステムである。名指しで悪いが、ペイロールという会社である。ペイロールとは米語で給与そのものを指すから、そのネーミングからして嫌である。株式会社お給金、という感じである。ウェッブ上で毎日いろいろな操作を要求されるのだが、とにかく画面の表示が遅い上に操作性が悪く、始終イライラさせられる。全従業員が日々時間を浪費し神経をすり減らしている損失はいかばかりかと思うとさらに腹がたつ。一度画面が現われないので問い合わせ窓口とやらに電話したら、こちらの担当ではないの一点張り。しかも、他のソフトとの関連もありますので、などと適当で意味のないことを言うので、さすがにそれはどういうことですかと問い詰めると、特に意味のない言い訳めいた発言であることを認めた。やれやれである。人事部の怠慢さをアウトソーシングした訳だから、人事部の連中はさらに楽で暇になったのだろう。残されたわずかな業務でもミス連発だから、怠慢のアウトソーシングではなく、単なる怠慢の蔓延に過ぎなかったのかも知れない。