九月二十五日（火）陰時々晴
早めに会社を辞し東海道線にて上京。新橋で下車し、ＳＬ廣場で開催中の古本市を覗く。松岡先生の『遊学』I巻II巻を各百圓で入手。又森銑三著岩波文庫『おらんだ正月』を三百圓で購ふ。廣場周辺では幸福實現黨といふ氣違ひ共がガナリ立て喧しき事限りなし。山ノ手線にて秋葉原に移動し徒歩東神田の某協會にて五時より出版物の内容を検討する事三時間余に及び、終はつて急ぎ歸るも歸宅十時に近し。讀書の後就寝。此の日『宮島家旧蔵張廉卿千字文』届く。刊行時定価三萬圓超の豪華本なれどアマゾン・マーケツトプレイスにて思ひの他安価にて古本を求め得たるもの也。
