浪花節 

十月十六日(火)晴
宮崎滔天著『三十三年の夢』讀了。此の一週間外出や野暮用が續いた為思ひの他時間が掛かつてしまつた。讀み物としても無類の面白さであるが、自ら浪花節のやうな半生を終へて正に浪曲師に弟子入りしてしまふ処など傑作な人生と云ふべきであらう。俄かに浪曲が聞きたくなり、調べると浅草の木馬座が常席との事で、先日も着物屋を巡る途中其の前を通つたばかりである。一度行つてみやうと思ふ。歸宅後近所の整形外科に行き五十肩の診察を受け薬を出して貰ふ。