文茶

二月十六日(土)晴
米芾の尺牘を半紙三枚臨書した後、午後三時まで某所に依頼されし原稿を認(したた)む。午前中にアマゾンより五冊本が届く。それらと原稿の資料に書棚より取り出せしギリシアローマ神話辞典などの書籍机上に山積す。ほぼ書き終へて車で家人の實家に向かひ、社中の門人去りたる後なれど、余と家人、そしてやはり遅れて來たる義妹が倶に茶の湯稽古を為す。薄茶を二度程点て自服で飲むに夕刻に至り釜の湯柔らかくまろやかなる茶の味實に美味し。義妹去り、余は尺八の練習為すうち夕食の用意整ひ岳父母と倶に食す。余の鰊好きを知る岳母が買ひ求めたる鰊美味也。八時半辞して歸宅。入浴後讀書。