雨風強し

四月六日(土)陰後風雨
朝驛に行くと乘るつもりであつた電車が運休にて十分以上待たされ、横濱の乗換へも今囘西早稲田で降りやすいやう後ろの車兩に乘るためいつもと違ふ経路で進むに、思つた以上に歩かされた挙句東横線は途中まで座れず。西早稲田から一如庵まで歩くにどうしても二十分はかかる。十一時より尺八稽古。晝過ぎ終り、近くの公園にて持参せし弁当を食し、目白まで歩くつもりなるも雨降り始めたれば電車にて目白に出で、目白通りを西に歩んで金井古書店に至る。ネツト「日本の古本屋」で註文したる本の、送料が450圓と余りに高ければ取りに行くもの也。註文せし『書論』11号と、黄庭堅、蘇軾の名跡集二冊を購ふ。このところ書に關する本ばかり買つてゐる。歸りがけ尺八の目白に寄るも特に何も買はず。山の手線経由で歸途に就く。三時過ぎ歸宅。中田勇次郎著『中國書論集』が届いてゐた。それから嶺庵と飄眇亭の整理を為す。明日嶺庵に届く飾り棚を置くため、本棚等を移動し併せて本の配置換へを行ふ。収容量が増えたので書棚にも多少隙間が出來た。が、これも恐らく夏までには埋まりさうである。