楠と鴫

九月十七日(土)陰時々晴
家内と車で町田に行き岳父母を乗せ小田原に向かう。松琴楼にて鰻を食した後誓願寺に墓参。外郎を買った後渋滞の中一路湯河原へ。五所神社に赴き、楠の大木二つを見る。樹齢650年と800年とのことにて、さすがに生命力横溢した樹容なり。木肌に触れ植物の命と時間とを思う。それから踵を返して大磯に向かう。上りなれば渋滞なく、鴫立庵に着き見学。蒸し暑く湿気甚だしきも、夕暮れに近く薄暮の鴫立庵は中々良き雰囲気あり。大磯駅前にて一茶の後町田に戻り夕食を倶にして帰る。先日の渡仏に際し過分な餞別を頂戴したお返しとしてのささやかな親孝行である。