体調不良

四月四日(水)晴
体調が悪い。首筋から後頭部にかけた鈍痛と生あくび、吐き気と眩暈が主な症状である。此処数年四月には必ずかうなる。昨年の四月九日にもほぼ似たやうな状態にあることを此の日乘にも書いてゐる。毎年CTなどの検査を受けるが何も異常は見つからない。昨年の此の時期はまだ酒を飲んでゐないから、必ずしも飲酒酩酊の結果ではないやうだ。花粉症のせゐか、或は花粉症の薬の副作用なのか、それとも単に季節の変り目の体調不良といふことなのだらうか。昨年は五月にパリに行き戻つて気候が暑くなつたら嘘のやうに元気になつたから心配はないのだらうが、花粉症、膝痛、五十肩と倶に何とも鬱陶しい日々である。とても長生きは出来さうにないので、やはり貯金などせずに使つてしまはうと思ふ。

帰宅後久しぶりに尺八を吹く。少し吹くと肩が痛む。先日N子が如道会のM地さんから預つて来た手書きの譜面を吹いてみる。何の曲だか当ててみろといふことらしい。二度吹くもぴんと来ず、N子に答へを教へてもらふと阿字観だといふ。成程装飾を排して骨だけにするとかういふ音の連なりになることは分かるが、さうした譜面にした本当の意味合ひは今度飲む機会にでも教へてくれるらしい。謎かけのやうな話だが、楽しみである。