博物館に初詣

一月二日(日)晴 朝から上野の国立博物館に行く。新春からの展示は雪舟光琳、永徳、北斎、光悦、仁清始め国宝級のもの多く、また和太鼓、獅子舞などの催しもあり日頃の通常展より多くの入館者で賑ふ。中国の書畫、香道具、工芸品の逸品も多く一日楽しむ事を得る。縁とは不思議なものにて此の日何気なく立ち寄りしミユージアムシヨツプの美術系書籍安売りコーナーにて『ブツダと仏塔の物語』(杉本卓洲著大法輪閣刊)なる書にめぐり逢ふ。佛前読經問題を考へる上で佛塔は佛像の起源として重要であるとの予測はあつたが、此れは正に知りたい所を詳しく説く書にて、新刊二千百円が半額也。