氷雨

十二月六日(火)陰後雨、寒し
突然ある夢、繰り返し見るある夢によつて深い悲しみの感情が揺り戻されてしばらくわたしの心の中に居座る。人と面と向かつて話をすることをなるたけ避けたくなる。寒くなり雨は冷たく、喉は痛み体の節々もだるい。風邪を引いただけではないかといふ気もするが、気分は沈んだままである。