苓桂朮甘湯

二月十三日(水)陰
日曜以來の目眩止まず、朝から近所の耳鼻咽喉科に赴き診察を受く。聴力検査と眼振検査を受く。目眩は確かに観察されるとの事なれど、聴覚に異常はなく三叉神経に由來せしものに非ずと言ふ。結局原因は特定されず、目眩止めの漢方薬「苓桂朮甘湯」を処方さる。併せて睡眠の質を向上すべく誘眠剤も出る。五十肩により寝返りが叶はず仰向けの儘寝てゐることも原因かも知れぬ。首筋から肩にかけて凝り固まつてゐるからである。或は男性の更年期障害か。五十肩での通院に、先日のCTや今日の耳鼻科と、何かと医療費が嵩む。中々不如意なことが續く。晝過ぎに出社。午後は來研した客の對應。余りに不定見な改良註文を出すので、其れは無理とて余の香料を候補から外すべく進言。周りの者は唖然とせし様子なるも、此の儘續けても無駄なるは明白也。午後も目眩去らず。急ぎの仕事を仕上げるのみにて定時退社。夕食、入浴及びストレツチの後はだいぶ氣分も優れ、十一時まで讀書。睡眠導入剤の効果あるかあつといふ間に寝に入り、夜中も目覚めることなかりき。