ジュネーブへ

九月八日(火)晴
八時前チェックアウトして、すぐ目の前にあるバス停からニースの港に出る。朝食を取り時間があったので市街地を少し歩いた後路面電車で駅に向かう。駅前のポールで昼食のサラダを買ってからTGVアヴィニョンに行き、そこで乗り換えてリヨンに戻りさらにTERに乗ってジュネーブに入る。私にとって初めてのスイスである。駅前のホテルに着いたのは五時頃だったが、まだ明るいので散歩に出掛けた。レマン湖に向って歩きルソーの銅像のあるルソー島を通って旧市街に入る。趣きのある街並みだが、その間レストランや店の値段を見て、物価のまともではない高さに心底びっくりしてしまった。聞いてはいたが、予想を遥かに上回る高さである。貧乏旅行の我々はそこで一気に意気消沈してしまい、店で食べるのを諦め、ショピングセンターの食品売り場で怪しげな寿司や巻き寿司を買って、ホテルで食べることにした。幸い夕方で寿司が半額になっていたが、それでも二人分で18フラン、日本円で2200円以上もする。日本のスーパーで50%引きであれば1000円もしないはずだ。明日以降も倹約に努める決意を固めたのは言うまでもない。