寒中症

七月二十九日(土)晴後雨
わたしの場合、熱中症よりは寒中症にかかりやすい。正確に言えば寒中熱中症とでも言うべきもので、冷房の効いた部屋で集中(熱中)して読み書きをするうちに体が冷え切ってしまい、お腹をこわし寒気をおぼえる、というものだ。ひと夏に何回か、これにより激しい腹痛と下痢に襲われる。そして、秋冬春には必ずしている腹巻を夏にやめているのを悔やむことになる。もとより胃腸は弱く、暑いからといって冷たい飲み物をガブガブ飲まないようにはしているものの、お腹はこわしやすいのである。それでいて、夏バテで食欲がないといったことは経験がない。暑さでぐったりすることはあるが、それでも寒いより気持ちは前向きになれるし、冷たいものしか喉を通らないとか、麺類しか食べる気がしないということになったためしがない。その一方で電車の冷房は寒くてならず、上着を着て会社に行くか、少なくともサマーカーディガンを持参して場合により着るようにしている。今年の夏など、あまり暑いとも思えず、寝苦しいと思ったのは一度か二度くらいである。暑さに対する感じ方が変ったのかも知れず、これが本家熱中症になる要因かも知れないのだが、くどいようだが、わたしには寒いよりは暑い方がはるかにましなのである。