楽しい一日

一月二十日(土)陰時々晴
最近何かと話題の多い大相撲の観戦に出掛けた。会社のレクリエーション行事のひとつとして相撲見物があり私がそれを選んだという訳だが、偶々お気に入りの女性ふたりも参加することがわかり、昼から一緒に過ごすことにしたのである。ふたりとは彼女たちが新入社員の時に研修したのがきっかけで、これまで仲の良い関係が続いている。彼女たちを含めた気の合う五六人で飲みに行ったり、ボーリングやゲームで遊んだり、カラオケに行ったこともある。今やふたりとも二児の母親だが、私にとってはまだまだ可愛らしさの残る、三十代半ばの素敵な女性たちである。新日本橋の駅で待ち合わせ、日本橋界隈を散策してコレド室町で昼食をとり、日本橋の橋の上で記念撮影をしてから人形町まで歩く。水天宮にお参りして三人でおみくじを引いたら私と私の一番のお気に入りのすみれは「大吉」であった。それから水天宮近くの甘味処で小憩の後両国の国技館へ。四時ごろ席に着き、中入り後の取り組みを見ることができた。一横綱でさびしい場所になってしまい、またこの日はあっという間に勝負の決まる取り組みが多かったが、まあ相撲観戦を楽しむことが出来た。しかし、それ以上にふたりと半日過ごせたお陰で、入社以来最高に楽しいレクリエーションとなった。子育てで忙しくひとりで出掛けることも儘ならぬふたりにとってもほんのひと時の息抜きにはなったようである。話から窺われるふたりのやさしい母親ぶりは微笑ましく、入社以来十数年の彼女たちの成長のすがたを見守ってきた私にはそれが何ともうれしい。二十二歳年下というのは娘と年の離れた妹か姪との中間のような感じがあって、ある意味ほど良い距離感が保てる歳の差なのかも知れない。帰りの電車も途中まで一緒で、本当に楽しい一日であった。