茶の日 

二月二十四日(日)晴
朝目覚めるに頭痛あり。結局九時過ぎまで眠る。其の後急ぎ支度を為し家人と車で町田に向かふ。岳母の社中の茶之湯稽古也。徒然棚及び立礼の薄茶点前を二度為す。又、家人の点てし濃茶を喫す。主菓子はこぼれ梅也。其の後持参したDVDにて戰前のサイレントの小津作品『母を恋はずや』を観る。始まりと結末が欠巻の不完全なる映畫なれど、後の小津調の萌芽もあり樂しむを得る。夕刻尺八稽古。松巖軒鈴慕を繰り返し吹き、音色音程はともかく手は一応覚える。夕食を岳父母と倶に取りてから歸宅。入浴後讀書。十一時半就寝するも、何故か中々寝付けず。