男女對抗戰

十一月三十日(日)晴
會社のAちやんが幹事となつて、社内で野球の男女對抗戰をやることになつた。但し、其の聲は完全に尾野真知子になつてゐて、Aちやんは聲質を氣にしてゐるやうなのだが、余は男は結構さういふ聲が好きなものだよと励ます。さて、余も當然メムバーの一人となるのだが、何故か第一戰は余が仕事で忙しくしてゐる間に職務時間中に行はれたらしく、結果は22對1で男性軍が勝つたといふ。第二戰は是非とも出場したいが、レギユラーで出られないとつまらぬと思ひ、ポジシヨンを籤引きで決めやうと言ひ出して余が引くと何とピツチヤーを當ててしまふ。五十肩の折柄不安を感ずるが、試しにキヤツチポーボールをして投げてみると投げられたので、女こども相手なら何とかなるだらうと高を括つて出る事にする。ところが實際に試合が始まつてみるとそれはどう見てもバレーボールであり、背も高くなく跳躍力もない余は難儀しながらも、どうにか相手コートにボールを打ち返してゐる…。