文樂谷中

五月二十三日(土)晴
喉の痛みは殘るが昨日より調子が良いので、塩澤の一重の着物を着て車で國立劇場へ行く。文樂五月公演、吉田玉男襲名披露公演を觀る。口上は傳統藝能らしい語り口で面白く聞く。三時半に終り車で谷中に移動して車を停め散策。路地の片手間のやうな古本屋で塚本邦雄の『藤原俊成・藤原良経』(日本詩人選・筑摩)を百圓で購ふ。アマゾンの古本で二仟圓以上してゐたので拾ひ物である。夕刻に至り入谷から高速に乘り一時間程で歸宅。ところが夜になつてまた體調が惡化、早めに寝に就く。