星の確かさ

 在宅勤務が始まったころにアマゾンプライムに加入して以来、暇な時に映画を観ることが多くなった。今年130本以上を観ているが、面白い映画というのは驚くほど少ない。単なる暇つぶしになればいい方で、多くは観たことを後悔するものばかりである。その中で学んだことは、こと映画に関してはカスタマーレビューがかなり信頼できるということである。本だとレビュー数が少なくて偏りが大きいし、書いてあることを読んでも言うところに納得することが少ないのに対し、映画はレビュー数が圧倒的に多いせいか、結果として現われる星の数は観た後の感想とそう違わないものになっている。ということは、星が2つや3つのものはまず本当につまらないとみていい。あえて2つ星くらいのを観たこともあるが、確かに反吐が出るほどの駄作だった。逆に4つ以上であれば、とりあえず暇つぶしにはなる。世間で4つ星のものでもわたしの基準ではせいぜい2つ星が大半だが、カスタマーレビューの評価で3つ星以下のものは、本当に糞のような映画なのである。世間一般の評価や審美眼といったものを端から馬鹿にしていたわたしであるが、映画の評価に関してはそう馬鹿にしたものではないという気がしている。