いろいろ

十一月八日(火)晴
三時過ぎ退社、東京までの東海道線電車内で熟睡。中央線に乗り換へ四谷に往き、徒歩某ビルに至る。十二月にゲストパネルとして呼ばれた研究会を運営する団体にて現在までの経緯と研究成果について説明を受ける。旧知の先生方が多いとは言へ、其の道の偉い先生方に混じつて何故余が呼ばれたのか不思議であるが、面白さうなので貰つた資料をよく読んだ上で当日に臨みたいと思ふ。パネル講師料五萬円戴けるとの事。此のところ出費が嵩んでゐたので助かる。
四谷から東京に戻り、時間が少しあつたので丸善に行く。まず四階文房具コーナーへ。来年の手帳を探し、此処数年愛用して来たバーチカル型の能率手帳キヤレルから今回初めて高橋書店のリシエルに変へることにした。決め手は能率は土日の枠が小さいのに高橋のは土日も平日と同様の大きさだつたことである。平日の仕事時間中には余り予定など入らぬ代り、土日にいろいろな予定の入ることの多い余にとりてはもつと早くに切り替へても良い程の重要な違ひである。それから同じ階の松丸本舗に行き書棚を物色。結局下記五冊を購ふ。

最後のものは先日知己を得た古田先生のものであると気づかず古本としての購入予定に入れてゐたのだが、実物を手に取つて気づいて購入を決め、早速読み始めた。文房清玩は三巻だけ古本で持つてゐるが、今回一巻目を見つけたので購入。著者の中田勇次郎には黄庭堅の研究書もあつて欲しいのだが高くてまだ買へてゐない。
東京駅から品川に移動し、徒歩居酒屋に。七時より少し遅れて異臭問題懇談会。いつものメムバーと酒や匂ひについて楽しく歓談。バニラビーンズの香りの素晴らしさについてS社のS氏より話を聞き、次のニュークロツプの際には現物を嗅がせて貰へることとなる。楽しみである。十時散会、急ぎ帰宅し到着十一時十分。就寝十二時。