十七代

七月十二日(水)晴
細川護貞著『細川家十七代』読了。日経の「私の履歴書」に連載されたものを後に纏めた本である。殆どが既に何処かで讀んだか知つてゐる事であつた。ただひとつ、越中褌の「越中」が細川家二代目三斎が越中守だつた事から來たとは知らなかつた。三斎が考案したのだといふ。
夕食後ジムに行く。テレビでサツカーの試合をやつてゐたので、バイクを漕ぎながら見る。オリンピツクに出るU-23の日本代表と、ニユージランドU-23の試合である。元より余はサツカーについては何も知らないに等しいが、それにしても此のチームのレベルの低さだけは見て取れた。パスはミスばかりでトラツプも覚束ず、クロスは正確さに欠け、スピードも今ひとつ。A代表の最近の試合と比べれば、其の差は歴然としてゐる。比較すべきものではないだらうが、ましてやユーロ2012の戦ひとは別次元である。試合に引き分けたから言ふ訳ではないが、此れではとてもスペインに勝てる筈もない。それに、此の世代の選手の顔貌が、何とも卑しく下品に見えてしまふのは年寄りの僻みなのか。フル代表の選手は、本田や香川にしても岡崎や長友なども皆それなりに雰囲気もあり好ましく、また内田や宮市は男前だと思ふのだが、此のチームの連中は余裕がないのか付け上がつてゐるのか、傲慢で神経質な嫌味な若者にしか見えないのだ。ロスタイムにミスから追ひつかれた際にはざまあ見ろとさへ思つた。本番で余の予想や期待を裏切つてくれれば良いのだが。