苗字の分類 

十二月二十七日(木)晴、極めて寒し
苗字の分類を考えた。含まれる苗字の核となる字による分類だ。例えば「田」。米の国らしく恐らくこれが、苗字の種類としては一番多いのではないか。田中、和田、川田、山田、村田、町田…といくらでも挙げられそうだ。「木」系も多い。鈴木、佐々木、木村、大木…。もちろん「藤」も忘れてはならない。藤原氏の末裔と信じている人も多いから、加藤、佐藤、齋藤、伊藤という耳慣れた苗字が並ぶので、人口ではこれが一番多いかも知れぬ。後は「橋」系、「川」系、「島」系、「谷」系、「山」系、「倉」系、「村」系なんかがすぐに思い浮かぶ。重複する場合も多い。山田なんかは山系にも田系にも属するというわけだ。年賀状を書く季節ということもあって、人の苗字に触れることが多く、色々思うところがあった。やはり田系がバリエーション豊富であるということや、数字の入った苗字の場合三が一番多いのではないかといったことである。三木、三田、三吉、三上とすぐに出てくる。三木谷なんてのもいたな。数字では他に一、五と末広がりの八はすぐ思いつくが、四や六、七となると四手井は知っているものの、後が続かない。少ないのではないか。単位で言うと百や千や万は、百田、千田、万田とあるが、億田や兆田は聞いたことがない。もっとも次の京になると、京井、京本などが出て来る。まあ、数字の単位としての京の用法の方が稀なのだから当たり前か。
そんな中私が今一番注目しているというか、何か縁を感じずにはいられないのが「岡」系である。松岡正剛平岡正明正岡容岡本文弥、宮之助と続けば、すべて私の最近の興味の範囲に入る。私好みの人たちばかりである。岡倉天心を加えてもいい。どうです、中々個性派揃いじゃござんせんか。これに肖って私も新たな筆名をまた一つ作ることにした。竹岡正弥で如何。